2024年3月3日日曜日

第32話 韓国の国防政策

韓国の国防政策』と題された本書は、韓国の軍事産業がいかにして進化し、その歴史を通してどのように変革してきたのかに焦点を当てた興味深い一冊です。

朝鮮戦争勃発時、北朝鮮の侵攻によりソウルがわずか3日で陥落しました。

しかし、アメリカや欧米を含む21カ国の軍事支援によってソウルは奪還されました。この時の21カ国の援助がなければ、韓国は滅びの危機に瀕していた可能性が高いと言えるでしょう。 その後、韓国は米国頼みの状態から脱却を目指し、自前の武器生産を開始。

米製小銃の分解からスタートし、現在では韓国の軍事産業は世界をリードする存在となりました。

この躍進には、過去の努力と知恵、そして21カ国の支援が深く関わっています。 韓国は経済やエンタメだけでなく、軍事面でも日本を抜き去り、以前は北朝鮮より経済的にも軍事面でも劣っていた韓国。両国の立場は逆転しました。

この逆転の背景には、日本を含む他国へのコンプレックスを逆手に取り、知恵の駆使と努力によって、韓国は強さと自尊心を回復してきた歴史が潜んでいます。 本書では朴正煕政権の働きや漢江の奇跡、歴代大統領の外交政策と歩み、民主化と発展の歴史が綴られています。

韓国はどん底から這い上がり、のし上がった歴史を通して、その根性と執念を垣間見ることができます。 日本は過去のように韓国を下に見ることは難しくなり、現状では競り合う面が少なくなっています(かろうじて野球は、まだ韓国に勝っていますが)。

キリスト教を含む様々な分野で挑戦し、奇抜な取り組みを行っています(巨大な教会を幾つも建てている国なので)。

この姿勢に対して、日本はあまりにも現状に甘んじず、新たな視点で成長に向けての戦略を模索する必要があります。

韓国の歴史と成果から学び、未来に向けての対策を検討することは喫緊の課題です。

我が日本は謙虚な態度で、我々は隣国の奮闘と成功に敬意を払い、共に発展していくための戦略を練り上げねばなりません。

韓国の国防政策










0 件のコメント:

コメントを投稿

第32話 韓国の国防政策

『 韓国の国防政策 』と題された本書は、韓国の軍事産業がいかにして進化し、その歴史を通してどのように変革してきたのかに焦点を当てた興味深い一冊です。 朝鮮戦争勃発時、北朝鮮の侵攻によりソウルがわずか3日で陥落しました。 しかし、アメリカや欧米を含む21カ国の軍事支援によってソウル...